法話1

この場をかりて全国の皆様にお見舞、ご支援等をいただき、心より深甚なる謝意を申し上げます。

さて、今日、テレビ・新聞等を見る時、「殺す、騙す、盗む」といった出来事が大人から子供に至るまで数多く行われております。不正ばかりが目立ち、「世は皆正に背き、人悉く悪に帰す」の濁世の相を現しています。

今やこうした現実を正して行く努力が必要ではないでしょうか。
正を背くということは道義にもとる事、即ち、我々は、現実を正して行く努力が必要でありましょう。又、実行される事により、”誠実”、”努力”が本来の人間に立ちかえるのである。「三界は皆佛国なり」と申され佛国とは穏やかな安らかな国土である。
まず皆で不正をなくすることから始めるべきでありましょう。皆さんの心が安らかであれば、この世の中は、佛国であり、安国であります。これが日蓮聖人が申される「立正安国」でありましょう。その為には、お題目を唱え、心を安らかにし、多くの人々に正しい教を広め正しい社会を念ずるものです。
それが幸福を実現する無上の教と信じております。したがって、幸福を実現する無上の教とは、お題目であり全ての人々が縁を結び信行を深めていくことが求められているのです。